レビュー
ラファロやホアキンがハマりそうな役どころ
今までのトム・クルーズとは、全く毛色の違う作品でした。
まず見た目からして違います。恰幅が良くて、白髪で髪も少ない、60〜70代くらいのおじいさんです。
個人的に、もし自分がキャスティングするならマーク・ラファロやホアキン・フェニックスあたりがハマりそうだなと思いました。見た目や体型の話だけではなく、本作全体のテイストが、この2人が出ている映画に近く感じたからです。(とはいえ、ちょうど良く当てはまる作品があるかと言われると、パッとは浮かびませんでした)
そのくらい挑戦的で、見た人によって感想が変わりそうな作品です。
シン・ゴジラが日本政府なら、本作はアメリカ政府
あらすじにある通り、傲慢なディガーの振る舞いのせいで、地球は大災害の危機に陥ります。そうなれば当然、政府の人間も黙ってはいられません。
ただ、劇中のアメリカ政府の方針は、あまり見るに堪えないものでした。
アメリカ国民ではないので分からないのですが、もしかするとアメリカ国民から見たアメリカ政府って、こんな感じの印象なのかな?と思いました。
対比として思い出したのが『シン・ゴジラ』です。シン・ゴジラでは日本政府の対応と決断の遅さが風刺的に描かれていて、最終的にゴジラの熱線で内閣メンバーが全滅する「内閣総辞職ビーム」がミームになるくらい話題になりました。
シン・ゴジラが日本政府の風刺だとしたら、本作はアメリカ政府の風刺だなという感じです。本作で描かれるアメリカ政府も、アメリカで何か話題になるかもしれません。
笑っていられたのは序盤まで
序盤はコメディタッチな要素が多くて、笑いながら観ていました。ただ、その笑いは楽しいというより、どうしようもない人間だなという嘲笑に近いものだったかなと思います。
部下はちゃんと報告しているのに、上の人間が対応しないとこうなるよね、ほら見たことか、という感じです。ディガーの傲慢さが引き起こす事態に向けた笑いでした。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、あらすじにある範囲の物語で終わらないのが本作の深いところです。進むにつれて、序盤に笑っていられたものが、だんだん笑えなくなっていました。
この笑えなくなっていく感覚をどう受け取るかで、本作の感想はかなり変わってくるかなと思います。見る人によって感想が変わりそう、というのはこの部分です。
まとめ
今までのトム・クルーズとは全く毛色の違う作品でした。恰幅のいいおじいさん姿も、ラファロやホアキンがハマりそうなテイストも、これまでのイメージとは別物です。
自分としてはそこそこ満足、という温度感です。序盤のコメディに笑っていられるか、途中で笑えなくなるか。どちらに転ぶかは観てみないと分からないので、自分はどっちだったか、ぜひ劇場で確かめてみてください。
いつものトム・クルーズのイメージは一度外して観るのがおすすめです。マスクを外してご鑑賞してください!
作品情報
あらすじ
石油採掘会社のCEO、大金持ちで傲慢な権力者・ディガー。彼の利益にしか目がない欲深い行動がきっかけで、地球滅亡の大ピンチに!!
ディガーは大統領からその尻ぬぐいを命じられ、世界を救うべく立ち上がるが……果たして、彼は地球を救えるのか?そもそもこの男、信用していいのか⁉
引用元:映画『DIGGER/ディガー』公式サイト
トレーラー
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