【レビュー】踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!

踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!

レビュー

大御所だらけになった湾岸署の顔ぶれ

踊るシリーズがテレビで盛り上がっていた頃はまだ小学生くらいで、本編はほとんど観たことがありません。それでも社会的にすごく話題になっていたのは覚えていて、テレビでは青島のモノマネをしている人をよく見かけました。

そんな状態で観に行った本作は、青島が主役の映画としては2012年の『THE FINAL』以来、14年ぶりの新作です。スクリーンに並ぶ当時の出演陣が、みんな今ではすっかり大御所になっていて、感想としていちばん大きかったのが、これはキャスティングが大変そうだなということでした。

湾岸署のおとぼけ上司トリオ、スリーアミーゴスが出てきた時も「あれ?」となりました。北村総一朗・斉藤暁・小野武彦の3人で、最年長の北村総一朗は今年で90歳です。子どもの頃にテレビで見かけていた顔ぶれが、今もこうして揃っていることに驚きました。

真下の息子という新しい世代

大御所が揃う一方で、若い世代もしっかり参入しています。個人的にいちばん驚いたのが、まっすー(増田貴久)の役どころで、なんと真下正義の息子として出てきます!

過去作のキャラクターそのものではなく、その息子という形で新しい世代を入れてくるのは、そんなところのキャラクターを出すんだと意外でした。

他にも、過去作の登場人物にゆかりのあるキャラクターが何人か出てきます。ただ、そのあたりは過去作を知っていないと拾いきれない領域だなと思いました。

時代と共に変わる事件と捜査

本作では、東京都内で起きた誘拐事件で、犯人がなぜか青島を身代金の「運び屋」に指名してきます。さらに3Dプリンター拳銃を使った連続殺人事件まで同時に起きて、青島が東京の街を走りに走りまくることになります。

序盤からとにかく街中を走り回っていて、その舞台は主に新宿近辺でした。よく行っていた場所も多かったので、スクリーンの中の街がけっこう身近に感じられました。(あれだけ走り回る撮影はすごく大変そうでしたし、もしゲリラ的な撮影だったなら、目撃した人も多かったんだろうなと思います)

事件そのものも、時代と共に犯人の動機や警察の捜査方法が変わってきていて、古い頭の刑事だと真相に辿り着くまでにかなり時間がかかりそうな展開でした。『プラダを着た悪魔2』のミランダのように、これも時代の流れから来る変化だなと感じました。

まとめ

満足度としてはそこそこです。欲を言えば、もう少し物語に深みがあったり、どんでん返しのような期待を裏切る展開が欲しかったかもしれません。とはいえ、青島が主役の映画としては14年ぶりなので、まずはこんなもんかなという感覚もあります。

過去作を観ていないと楽しめない、ということはありませんでした。ただ、真下の息子のように、過去作を知っているほど拾える部分は多いです。

公開記念の舞台挨拶では織田裕二が「まだ…続きます!」と宣言していて、本作のラストも、ここから新しい展開が続いていきそうな雰囲気でした。次回作が来たら、たぶんまた観に行こうとする気がしています。今後の展開に期待です!


作品情報

STORY

ある日、東京都内で誘拐事件が発生。犯人は身代金を指定の場所まで持ってくるよう指示をし、間に合わなければ街を爆破するという。そして、なぜかその“運び屋”として青島を指名する。さらに、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件も発生。殺された被害者の一人である科学者が持っていた毒性ウイルスも盗まれており、警視庁には「ウイルスを街にばらまく」という脅迫文が届く。警視庁の捜査一課に着任した青島に、史上最悪クラスの難事件が次々に押し寄せる。“犯人”はいったい―?事件解決のため、青島は仲間とともに東京の街を走りに走りまくる!! 引用元:映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』公式サイト

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