引用元:ワーナー ブラザース ジャパン(公式X)
レビュー
竜巻という自然災害に立ち向かうパニック映画
本作、「ツイスターズ」は、気象学を学生時代から学んでいた主人公ケイトがオクラホマで発生する竜巻を倒す(消す)べく、竜巻を追い求める竜巻チェイサーの仲間たちと竜巻に立ち向かう自然災害を題材としたパニック系の映画です。
自然災害系の映画といえば、「デイ・アフター・トゥモロー」あたりが有名でしょうか?思い返してみると宇宙規模の話はあれど、地球規模の自然災害を題材にした映画って意外と少ない?かもしれません。
竜巻を題材とした物語になっていて、竜巻の破壊力・恐ろしさというのを大迫力で見せつけられます。
実際に竜巻と対峙するシーンでは自然と身体が強張っており、竜巻が過ぎ去ったあとの安堵感・ひと段落感はかなりの迫力・没入感があります。
今回、普通の吹き替え上映で鑑賞したのですが、見終わってみた感想として、この迫力・没入感は絶対4DXで体感すべきだ!と感じさせました。
また、作中で登場キャラクターたちが促す竜巻発生時の避難の仕方は現実世界での竜巻発生時でも同様の対処が推奨されるようで、単純に竜巻に対する防災知識としてもかなり有用な内容になっています。
前作「ツイスター」との繋がり
本作は1996年に公開された「ツイスター」という前作に位置付けされる作品があります。
ただあまり前作があるということは宣伝されておらず、実際に本作「ツイスターズ」と「ツイスター」ではストーリー的な繋がりはほぼなく、作中に登場するちょっとした小ネタが「ツイスター」から繋がっているよー程度のようです。
そのため、本作を鑑賞する前に前作となる「ツイスター」を事前に見ておく必要はほとんどなく、そのまま楽しむことが可能になっています。
実はめちゃくちゃ豪華な製作陣
公式では、「この夏『ジュラシック・ワールド』製作陣が贈るアクション・アドベンチャー超大作」と銘打たれています。
この手の宣伝文句はよくあるやつなのですが、本作「ツイスターズ」では、制作総指揮にスティーヴン・スピルバーグを起用。さらに本作「ツイスターズ」の原作および前作「ツイスター」の脚本を務めたマイケル・クライトンは「ジュラシック・パーク」の創作者でもあります。
つまりある意味で本作「ツイスターズ」は、自然災害版ジュラシック・パークとも言っても過言ではないのかもしれません。
実際、スティーヴン・スピルバーグの提案によって作中から恋愛描写をカットするという計らいがあったという報道が公開されており、そのおかげか、作中のストーリー展開のテンポがよく、最初から最後まで飽きずに楽しむことができました。
まとめ
作中で登場キャラクター同士が会話する竜巻の成り立ちなどの物理・科学的な話は深く理解しようとすると、それ相応の気象学の知識が必要になることになるため、そこまで深く考えずに、純粋にスクリーンに映し出される世界観を楽しむのが吉です。
日本では竜巻よりも台風の方が多く、竜巻といってもあまり実感を持てないコンセプトかもしれません。
しかし、本作の舞台となったオクラホマほどではないにせよ、日本でも竜巻による被害というのは過去にもいくつか発生しており、毎年のように異常気象が続く中、いつどこで発生するかわからないのが自然災害というものです。
もしも竜巻に遭遇してしまった際にでも、本作を通じて少しでも対策の知識がどこかに残っていれば被害が最小限に済む可能性もあります。
そんな竜巻の怖さや発生したときの避難の仕方などの知識を学ぶことができ、パニック映画としての出来も優秀で、4DXなどのいろんなフォーマットで何回でも見たくなる。そんな映画になっていますので、ぜひ何度でも映画館に足を運んで大迫力の竜巻を楽しんでください!
作品情報
あらすじ
気象学の天才ケイトはニューヨークで自然災害を予測し被害を防ぐ仕事に熱中していた。
そんな中、故郷オクラホマで史上最大級の巨大竜巻が群れをなして以上発生していることを知る。
竜巻にトラウマを抱えたケイトだったが、学生時代の友人ハビからの懸命の依頼で、夏休みの1週間の約束で竜巻を倒すために故郷へ戻ることに。
そこで出会った知識も正確も正反対の竜巻チェイサーのタイラーら新たな仲間と、無謀ともいえる”竜巻破壊計画”に立ち向かっていく。
引用元:映画『ツイスターズ』公式サイト|大ヒット上映中!