引用元:マーベル・スタジオ[公式](公式X)
レビュー
MCU版スーサイド・スクワッド
本作は、ウィンター・ソルジャー、エレーナ、USエージェント、レッド・ガーディアン、ゴースト、タスクマスターらで構成されるチーム、サンダーボルツの活躍を描いた物語です。
サンダーボルツのメンバーは、基本的にMCUの過去作でヴィラン側の立ち位置として登場してきたキャラクターで構成されているため、MARVEL版の「スーサイド・スクワッド」と言えます。
たまにごっちゃになる方がいるので、DCコミックスとMARVELの違いを簡単に説明します。
DCコミックスは、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなどのスーパーヒーローをチームメンバーとする「ジャスティス・リーグ」やハーレイ・クインなどのヴィランをチームメンバーとする「スーサイド・スクワッド」などが所属する出版社です。
対してMARVELは、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーなどのスーパーヒーローをチームメンバーとする「アベンジャーズ」、そしてヴィランをチームメンバーとするのが本作の「サンダーボルツ*」となります。
過去作で描かれていた伏線の回収
サンダーボルツのメンバーは過去作品で既に出演済みの面々で、中でも「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」や「ブラック・ウィドウ」のエンドクレジットでヴァレンティーナがリクルートしていた描写がありました。
「アベンジャーズ」の時は、各単独映画のエンドクレジットでニック・フューリーがスーパーヒーローをリクルートしていたということもあり、サンダーボルツの存在は示唆されていました。
インフィニティ・サーガが終了して、新しいチームが必要となる場合にこのヴァレンティーナがリクルートされているメンバーになるのかなとは思っていましたが、バッキーやエレーナはまだしも、USエージェントとの関わりも見えていたので、ちょっと普通な面々ではないなと感じていました。
その違和感という点ではサンダーボルツの面々を見た時に納得させられたという感覚がありました。
序盤の展開に賛否両論?
ネタバレは可能な限り回避したいと思っているので、詳細については語りませんが、個人的に序盤の展開はどうしても納得できなかったです。
もう少し他のやり方がなかったのか?と。
見終わったあとに振り返ってみると、どこかにあったデジャヴ感の正体は「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」だなと感じました。
全体的なストーリーや展開は普通に面白いものではあったのですが、どこか気持ち悪い感じがどうしても残ってしまったなというのが残念です。
まとめ
MCUでの新しいチームの誕生というところで、期待が膨らみがちな本作かなと思うのですが、メンバー的には今後の展開としてどのような関わりになるのかがとても気になる作品でした。
マルチバース・サーガでの展開なので、序盤の展開も上手いことフラグとして持ってくるパターンもあるのかなと淡い期待を抱きながら、今後のMCU作品に注目していきたいです!
作品情報
あらすじ
NYの街に突如として現れた大きな黒い影。瞬く間に市民を消し去っていく謎の敵により、世界は再び大きな脅威と直面する。しかし、数々の敵から世界を救ってきたアベンジャーズは、そのピンチに姿を現さない。謎多きCIA長官のヴァレンティ-ナは、誰がこの脅威から世界を救うのかを問いかけるが、絶望の中立ち上がったのは、かつて洗脳されヒーローと対立した過去を持つウィンター・ソルジャーことバッキーだった。彼が仲間に誘ったのは、悪事を犯した過去を持つエレーナ、USエージェント(ジョン・ウォーカー)、レッド・ガーディアン(アレクセイ)、ゴースト、そしてタスクマスターだった。そこにボブと名乗る謎の男も現れ…
ヒーローじゃない彼らは、誰も空を飛べず、戦闘手段は肉弾戦のみ。好戦的な性格の彼らはチームを組むも、エレーナは突如ジョンに銃を連射し、悪役のようにビルを爆破、敵を拘束して拷問を始めてしまうなど、ヒーローとは程遠い…マーベルの新チーム「サンダーボルツ*」はアベンジャーズにかわって、この脅威から世界を救うことはできるのか?
引用元:サンダーボルツ* (大ヒット上映中)|映画|マーベル公式