引用元:映画『沈黙の艦隊』公式アカウント(公式X)
レビュー
圧巻の潜水艦バトル
本作は「沈黙の艦隊」から続く第2作品目です。前作は映画版が作成され、その反響からAmazonプライムで未公開シーンなどを追加したドラマシリーズが配信されています。
本作の見どころといえばなんといっても圧巻の潜水艦バトルでしょう。
アメリカの最新鋭原潜とのバトルはお互いに音とセンサーを駆使しての探り探りの戦いとなり、気持ち的には目隠しで命懸けのドッグファイトをしているようなそんな感覚が見ていて伝わってきます。
個人的には、ソナーマンと言われる音を聞く役割を持っている溝口拓男というキャラクターが、どんなときも冷静沈着で淡々と事実を艦長の海江田に伝えている姿がカッコ良すぎて痺れました!
世界が注目する政治バトル
メインは潜水艦の話ですが、その一方で日本で巻き起こる政治バトルも見どころの一つです。
映画で政治が描かれるシーンといえば「シン・ゴジラ」で話題になった”内閣総辞職ビーム”が思い浮かんで仕方がないのですが、あちらは良くも悪くもリアルな日本政治というような姿に対して、本作で描かれる日本政治は、心なしか登場する議員みんなが生き生きとしていて己の信念と正義を持って正々堂々と戦っているという、本来あるべき理想の姿を表現しているように見えました。
もちろん、国民も「やまと」の動向には注目していて、街頭演説のシーンではたくさんの人だかりができていることから、国民の政治に対する意識の高さも作中の世界では伺えます。
まとめ
原作屈指と言われる二大バトルを描いた本作、面白くないわけがない!といった感想でした。
沈黙の艦隊の原作自体は88年〜96年に連載していた漫画というから思っていた以上に古くて驚きました。
ここからさらに次回作にまだ話は続いていくので、次回作の展開に期待が膨らみます!
作品情報
あらすじ
氷の海の奥底で、
死線を越えることができるか。冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する〈やまと〉。
〈大〉いなる平〈和〉と名づけられた原子力潜水艦は、米第7艦隊を東京湾海戦で圧倒し、ニューヨークへ針路をとった。アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったとき、背後に迫る一隻の潜水艦……「核テロリスト〈やまと〉を撃沈せよ―」
それは、ベネット大統領が送り込んだ、〈やまと〉の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜であった。
時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。
〈やまと〉支持を表明する竹上首相は、残るも沈むも〈やまと〉と運命を共にすることとなる。海江田四郎は、この航海最大の難局を制することができるのか。
引用元:映画『沈黙の艦隊』北極海大海戦|公式サイト|STORY
オーロラの下、流氷が浮かぶ北極海で、戦いの幕が切って落とされる―