【レビュー】見える子ちゃん

見える子ちゃん
引用元:映画『見える子ちゃん』公式(公式X)

レビュー

2回以上見たくなること必至のホラー映画?

本作は、ある日突然霊が見えることを自覚した女子高生の主人公に、学園生活をメインに描いたホラー系?日常系?の映画です。

ホラー系といっても、霊はわかりやすい加工がされている描写で、ホラー系であるあるなジャンプスケア(突然驚かす)やグロ系というような描写はほぼ無く、ホラーが苦手な方にもおすすめできる出来栄えになっています。

逆に、ホラーとしての怖さはかなり低めで、ホラーを求めて見ようとするとちょっと物足りない感がるかもしれません。

日常系としてみた場合は、高校生活や家族との交流シーンが多く、思わず感動してしまう場面もありました。

詳細はネタバレになってしまうので伏せますが、最後にこの映画に仕掛けられていた仕掛けのネタバラシで思わず最初から見直したくなるのは必至です!

原作・アニメとの違い

見える子ちゃんは2021年10月からアニメが放映されており、大筋でいうとアニメのシーズン1をぎゅっと凝縮した筋書きになっていて、原作コミックでいうと第3巻あたりまでの内容が描写されているようです。

自分はアニメしかみていないのですが、アニメにあったような怪異・モンスター系の描写は無く、アニメと映画とではいくつか設定の違いも見受けられました。

原作ファンからすると、なぜこのような改変が必要だったのかとなるように感じるのですが、映画として再編集することを考えると、必ずしも悪い方向に変わっているというような印象はあまり持ちませんでした。

ゲスト出演はホラー系芸能人・Youtuber

本作中に、ゲスト出演として、シークエンスはやとも・松嶋初音・オウマガトキFILMがYoutuber役として出演しています。

Youtubeのホラー界隈では結構有名な方々で、特にシークエンスはやとも・松嶋初音は実際に霊が見えるタイプの方で、なかなかにエグい怪談をたくさん投稿されています。

また、本作のプロモーションとしてこのゲスト出演の方々が出演している動画が公開されていますので、スピンオフ的な感覚で視聴してみるのも面白いかもしれません。

まとめ

普段、あまり日常系やホラー系で「2回以上繰り返しみたい!」となることはあまりないのですが、今作は色んな意味で2回以上見たくなるという心理に上手く乗せられた感があります。

出来栄えとしてはアニメや原作とのズレがある分、ファンからしては賛否ありそうですが、素直にオカルト系日常映画としては、比較的よくまとまってる方ではないかな?と感じました。


作品情報

あらすじ

ある日突然、霊が”見える”ようになった女子高生・みこ(原菜乃華)。
ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えていないフリ」。
親友のハナ(久間田琳加)に霊が憑いても、同級生のユリア(なえなの)に見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。

しかし、産休に入る担任(堀田茜)の代理として遠野先生(京本大我)が赴任してくる。
何やら異様な霊が憑いている遠野の影響か、ハナの様子に異変が生じついには倒れてしまう。
ハナを助けるため、みこはユリアや昭生(山下幸輝)と共に遠野の謎を追ううちに、驚くべき事実を知ることに。

果たして、親友を救い、文化祭を無事に迎えることはできるのか──。
“見えていないフリ”を貫いてきたみこが、ついに「無視できない」恐怖に立ち向かう!

引用元:映画『見える子ちゃん』公式サイト

トレーラー

原作