引用元:ディズニー・スタジオ(公式X)
レビュー
新しい仲間との冒険へ
前作「モアナと伝説の海」の舞台から3年、モアナには妹が生まれ、島の外の人々を探し冒険をするモアナ。同じく他の島々を目指し航海していた祖先のタウタイの意思を受け継ぎ、危険が伴うと言われる冒険に出るというあらすじ。
前作との大きな違いは、前作はモアナとマウイの2人での冒険だったのが、おばあちゃんの助言に従って島の仲間たち数人で冒険に出かけるというところがパワーアップしたところの一つです。
予告などで妹のシメアの存在が大きく取り扱われていたので、よくあるパターンでその冒険にひっそり着いていってしまう系かな?と思ったのですが、おとなしく家族のもとで待つ聞き分けの良さが逆にびっくり。
島の仲間としてモアナが指名した、マウイの伝説が大好きなモニ・天才肌な船大工のロト・農夫で植物に詳しいケレという個性的な3人が冒険を共にすることになります。
個人的に残念に感じたのが、この仲間たちの扱い方。上映の尺の都合上、それぞれの活躍の場をカットしていった結果がこうなったという感じもありますが、これだけ個性的で設定もしっかりしている仲間たちが活かしきれていないと感じました。
もちろん良かった・印象に残ったもあって、最初はバラバラだった仲間たちですが、ディズニーお得意のミュージカルパートで仲を深めていきます。
そのミュージカルパートで、おそらく初?(少なからず自分の記憶にはない)ラップパートがありました。良い言い方では伝統的、悪い言い方だとマンネリに感がいなめないミュージカルにラップを組み込むというのが新鮮で斬新に感じました。
マタンギの圧倒的存在感
本作でのメインヴィラン(と言って良いのか?)として登場するのがマタンギというキャラクター。このキャラクターの日本語吹き替えを担当するのがソニン。
このマタンギの存在感がなかなかに印象的で、コウモリを操るというヴァンパイア的な恐ろしさを醸し出されているにも関わらず憎めないキャラクターとなっており、中でもソニンの歌唱力が魅せるミュージカルパートの力強い楽曲には驚きました。
予告なとでよく使われていた「ビヨンド ~越えてゆこう~」が一番の代表的な楽曲なのは間違いないのですが、マタンギ(ソニン)が歌う楽曲も普通に良曲すぎて、なんでもっとアピールしないんだろう?とすら思えるほどでした。(キャラクターの立ち位置的にアピールするのが難しいんだろうなぁ…。)
まとめ
全体的に前作を超えてパワーアップして帰ってきたという印象の本作。
なんといっても使用されている楽曲がどれも良曲ばかりで、久々にサントラを買ってみようかなと思えるレベルでした。
結構キレイに終わったかなという印象が強かったのですが、エンドクレジット後に流れるポストクレジットも必見。
これからの展開がより一層楽しみになること間違いなしの作品です!
作品情報
あらすじ
前作での壮大な冒険から3年、妹のシメアが生まれ少し大人へと成長したモアナは、愛する家族と島の仲間たちとともに暮らしていた。
ある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれた。海の果てにある島に辿り着けば呪いは解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知る。モアナは人々の引き裂かれた絆を取り戻すため航海に出ようとするが、それは、その島に近づこうとこうとすれば、 “生きては帰れないかもしれない”というほどの危険に満ちた冒険だった。幼い妹シメアや家族たちと二度と会えないかもしれない…しかし、愛する人たちを守るため、「私が、やらなきゃ」と決意し、迷いや葛藤を乗り越えて果てしない旅へ踏み出すモアナ。
前作で相棒となった半神半人のマウイが「モアナ、お前は一人じゃない」と背中を押し、さらには良き理解者で心の支えとなっているタラおばあちゃんから勇気をもらい、島の新しい仲間たちと一緒に新たな冒険へ旅立つ。
引用元:モアナと伝説の海2|映画|ディズニー公式(公式サイト)