【レビュー】マインクラフト/ザ・ムービー

マインクラフト/ザ・ムービー
引用元:映画『マインクラフト/ザ・ムービー』公式(公式X)

レビュー

マインクラフトの世界観を忠実再現

本作は世界で最も売れたゲームとして有名な「マインクラフト」の実写映画版です。

自由度の高さやゲーム内でプログラミングを行えることから、現代では教材として学校の授業でも使われているほどです。

ゲームの特徴としては、ストーリーや目的と言われるものは設定されておらず、プレイヤーのプレイスタイルによって遊び方は千差万別です。

そしてなんと言っても四角いブロックで世界の全てが構成されており、サンドボックスという新しいゲームジャンルを確立したゲームでもあります。

本作の中でもそれらの特徴は忠実に再現されており、「作業台に素材を並べて道具を作る」や「オオカミに骨を与えてペットにする」というようなギミックはもちろんのこと、「20分で夜が来る」というところも再現されており、当初の予想としてはマインクラフトの世界(オーバーワールド)に迷い込んで数日サバイバルするようなものを想像していたので驚かされました。

現実世界との融合

ゲームの実写映画化というと2023年に公開された「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が大ヒットしたことは記憶に新しいです。

マインクラフト」は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」と違って原作ゲームに明確な主人公やストーリーというものが無いため、「ゲームの世界に迷い込む」という入り口の部分だけ解消してやれば思っていた以上に無理なく実写とのコラボレーションが叶えられていました。

ただ個人的に欲を言うならば、もう少し「マインクラフト」の良さ・世界観をたっぷりと堪能したかったかった感はありました。

とはいえ自由度の高すぎる「マインクラフト」の実写版なので、その世界観を描くとすると絶対に時間が足りなさすぎることは間違いないでしょう。

日本語吹き替え版

もう1つ見所としてあるのが、日本語吹き替え版です。

山寺宏一や安元洋貴などの名だたる声優は当然として、ゲスト声優として狩野英孝を初めとするタレント枠と、HIKAKINやドズル社などの「マインクラフト」をYoutubeで配信しているYoutuberも参加しています。

ゲスト声優の演技力問題は日本語吹き替え版では切っても切れない問題となりますが、ゲスト声優の使い方も上手く、しれっと登場しているというような役柄もあるので、お目当てのゲスト声優を見つけるという楽しみ方も一つあるかなと思います。

まとめ

公開日がGWというところもあり、「名探偵コナン 隻眼の残像」も競合として上映されているため、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」ほど興行収入を伸ばせるかというところはなんとも言い難いかなと言うのが正直な感想です。

とはいえ、全世界で大人気のゲームであることからロングラン上演もあり得ると思いますので、何度でも劇場に足を運んでも良いかと思います!


作品情報

あらすじ

世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」を、
ハリウッドがリアルガチで実写映画にした“異世界転送ファンタジー”
想像力とチームワークでサバイバル!

“謎のキューブ”の力で、マイクラワールドに転送された4人の仲間たち。
そこは考えたモノを何でも作れる不思議な世界・・・だけど、
夜になると四角いモンスターたちが襲いかかり、世界はとんでもないことに!?

スティーブの力を借りて、4人はこの冒険をどうサバイバルするのか!?
今年のゴールデンウィーク、映画館でキミも
キューブな世界の、キュー世主になろう!!

引用元:映画『マインクラフト/ザ・ムービー』公式サイト

トレーラー