引用元:ディズニー・スタジオ(公式X)
レビュー
名作ライオン・キングのルーツ
本作は、劇団四季のミュージカルにもなった名作アニメ「ライオン・キング」で語られなかったムファサ王誕生の物語です。
本作はアニメではなく、前作の実写版「ライオン・キング」から派生する作品となっており、実写版「ライオン・キング」の世界観で語られる劇中物語というスタンスで物語が進んでいきます。
子供のころはライオン=王様というイメージが強かったからか特に違和感なくアニメの方を見ていましたが、よくよく大人になって考えると捕食対象の草食動物にも首を垂らされるっていう状況ってかなり異常なんですよね。
でもそれが偉大なムファサ王の威厳・風格からそこまで気になるようなことはなかったのですが、そのムファサのルーツ、そしてプライドロックの始まりの物語をスクリーンで見られるとなると、実写ディズニーを追いかけていなかった自分も流石に見に行かざるを得ない!っていう感じになりました。
幼き日のスカーをスカーたらしめる理由
アニメ「ライオン・キング」の方ではヴィラン役として印象的なスカー。ムファサや他のライオンたちと違って、黒い立髪・目の傷というルックスで、ムファサとは似ても似つかないと子供ながらに思っていました。
それでも兄弟であるという設定ではあったのですが、本作でこの設定は義兄弟であるということが明らかになりました。
なるほどそういうことかと思ってしまえば簡単で、スカーとムファサのルックスの違いや性格の違いも納得のいく設定になりました。
ただ最初に見たトレーラーからは、後にスカーと呼ばれるタカの性格や明るい表情からは、卑怯で残忍なスカーの面影は見て取れなかったので、本当はスカーではないのではないか?とすら思わされるレベルでした。
あまり話してしまうとネタバレになってしまうので多くは語りませんが、あの予告に映ったタカは紛れもなくスカーになる業を背負ったライオンでした。
もう少し育ち方が変わっていればスカーはもしかするとムファサのような偉大な王になることができたのかもしれません。が、どうしてこうなってしまったんだろうか…。
初登場キロス
そして何と言っても本作で話題となったヴィランとして登場するキロス。字幕版ではあのマッツ・ミケルセンが声を担当しているというから、ファンは字幕版も見逃せない作品となっています。
じゃあこのキロスってそもそも何者なのか。それこそムファサのようにルーツは多く語られなかったですが、白い毛並みで体格もムファサやスカーよりも一回りも二回りもデカく、同じく白い毛並みの群れを束ねる王というのが予告から受けられる印象です。
本作を見ていると、スカーがスカーとなってしまったように、キロスもキロスとなってしまった何かが必ず過去にあったはずと想像してしまい、どこか簡単には憎みきれないような感覚に陥りました。
本作ではこれだけしっかりヴィランだったキロスも、バックボーンがどうだったのか、流石に映像では見られないだろうなと思いますが、もしかすると今後の続編に伏線的な登場の仕方とかしないかな?と期待してみたり。
まとめ
ディズニーの名作アニメ「ライオン・キング」のルーツの物語となる本作。ライオン・キングファンなら絶対見るべき映画になっていると思います。
これを機に実写版「ライオン・キング」の方も見直してみようかなと思います!
作品情報
あらすじ
「ずっと“兄弟”でいたかった…」── ディズニー史上最も温かく、切ない“兄弟の絆”の物語。
ムファサを偉大な王にした兄弟の絆に隠された、驚くべき“秘密”とは?
心ゆさぶる楽曲にのせて、超実写版で描くキング・オブ・エンターテイメント!
引用元:超実写映画『ライオン・キング:ムファサ』|ディズニー公式(公式サイト)