引用元:映画『8番出口』【公式】(公式X)
レビュー
話題になった脱出ゲーム
原作は「8番出口」というインディーズゲームで、ちょっと前にこぞってYoutuberが実況するなどの社会現象を巻き起こしたホラーテイストな脱出ゲームです。
その人気は凄まじく、「8番出口ライク」なる新たなゲームジャンルを確立し、似たようなゲームがたくさん開発されるほどになりました。
原作としてはただの謎解き脱出ゲームでストーリーもなにもないので、映画化と聞いてたくさんの人がどんな映画になるのか?と不思議に思ったことでしょう。
実際に本作を鑑賞してみると、思っていたよりも深いテーマ・設定が盛り込まれていて驚かされました。
ただ、原作になかった設備が増えていたり、序盤は意味深なほどに繰り返していた設定が終盤にかけて存在感がなくなっていったりと、惜しい点がちらほら見えたのも事実。
現段階で評判としては賛否両論と、捉え方次第で深くも浅くなるもなるような、そんな作品の具合になっています。
ホラーを期待すると肩透かし?
本作を見た人・原作を知っている人ならわかるかもしれませんが、ホラーテイストなだけであって、決してホラーゲームと断言出来るほどの怖さはありません。
ただ、無限ループで異変を探し出すというコンセプトから、それ自体にはなんの意味も持たないような不気味な異変がいくつか存在しているため、そこにホラーテイストを感じさせます。
この手のゲームが映画化するとガッツリホラーに寄せるパターンがよくある手法かなと思っていたので、そういう意味ではホラーを期待していくと肩透かしを食らったような感覚が否めません。
とはいえ、原作自体がそこまでホラー要素の強いゲームではないので、そういう意味では原作準拠といっても差し支えないかなと思いました。
まとめ
余談ですが、映画館の装飾で作中に登場するポスターの掲示などがされていたにも関わらず、実際に鑑賞するために案内されたシアターは8番シアターじゃないんかいっ!と思わずツッコミを入れてしまいました。
原作には「8番出口」の続編となる「8番のりば」というゲームも存在するので映画でも次回作があるのでは?と期待が高まります!
作品情報
あらすじ
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。
天井には【出口8】の看板。
しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を感じ、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。
そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。
【1番出口】【2番出口】【3番出口】…正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか?
引用元:映画『8番出口』