【レビュー】デッドプール&ウルヴァリン

デッドプール&ウルヴァリン
引用元:映画『デッドプール&ウルヴァリン』公式(公式X)

レビュー

ファン待望のR指定ヒーローがMCUに参戦!

本作、「デッドプール&ウルヴァリン」はMCUに属する映画として公開されることになりました。

これがいかに大変なことか、MARVEL好きならご存知の方も多いかと思います。

MARVELと一口にいっても「アベンジャーズ」をはじめとするMCUはディズニーが映画化の権利を有しています。

しかし、本作の主人公となるデッドプールとウルヴァリンは同じMARVELのキャラクターであるにもかかわらず、映画化の権利をディズニーではなく20世紀スタジオ(旧20世紀フォックス映画:略称フォックス等)が有しているため、ディズニーが展開しているMCUへの合流は権利の関係で困難を極めていました。

この構図は実はスパイダーマンやヴェノムも同様で、スパイダーマンの権利を持っているのがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントという会社です。

このことからスパイダーマンが「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で初登場することが決まった際には、それはそれは大きな話題になりました。

詳しい事情はわかりませんが、このスパイダーマンのMCU参戦等の世間からの反響を見て、20世紀スタジオも所有しているデッドプールとウルヴァリンをMCUに参戦させることを決めた一つの要因ではないでしょうか?

第4の壁をも突破するハチャメチャなヒーローデッドプール

主人公の一人であるデッドプールは、過去作として「デッドプール」「デッドプール2」があります。

デッドプールはそのハチャメチャな言動や過激な描写からR指定ヒーローと称され、過去作も本作も含めR15+指定がされています。

そんな中でもここまでの人気を博したのは第4の壁と呼ばれる作中の中の出来事と現実世界の観客との間にある絶対に超えられない壁を突き破ったメタ発言などが理由の一つとして挙げられます。

トレーラーの中にもありますが、「コカインの話はMARVELの社長がNG」というような発言がまさにそれで、他にもよく見ると、荒廃した世界に20世紀スタジオのロゴが地面にぶっ刺さってたりなどなど、デッドプールの映画というだけでデッドプール本人だけでなく周りの環境もやりたい放題のお祭り状態になります。

本作でもこのハチャメチャっぷりは健在で、台詞や言動の一つ一つがもう見ていて楽しくて仕方ない!そんな活躍を見せてくれました。

まさかの復活を遂げたウルヴァリン

ウルヴァリンはX-MENシリーズのメインキャラクターの一人で、「LOGAN/ローガン」で最後の瞬間を迎え、演じるヒュー・ジャックマンとの契約も終わりました。

X-MENシリーズはMCUが始まる前に20世紀スタジオが展開していたMARVEL映画のシリーズで、当時MARVELといったらX-MENを指すというような状態でした。

一度終了したシリーズのリブートする場合、演じる俳優の年齢やスケジュール・出演料などを理由に、スパイダーマンのように俳優の変更ありきで進められることが通常のように思います。

そんな中、正式にシリーズ中で死を迎え、現実世界でも契約が終了したヒュー・ジャックマンを起用してウルヴァリンが復活というのはかなりの奇跡で、しかもヒュー・ジャックマンに出演交渉をしたのがデッドプールを演じるライアン・レイノルズ本人というのがまた驚きです。

とはいえ、死んだキャラクターを生き返らせるというのは、いくら自己再生の特殊能力であるヒーリングファクターをもつウルヴァリンでも、脚本・設定的に難しかったのではないかと思います。

本作でのウルヴァリンは、幸か不幸かデッドプールということでR15+指定ということもあり、もはや懐かしさすら感じるアダマンチウム製の爪から繰り出される豪快なアクションで、今までの作品以上にその凶暴さを生々しく見せつけてくれます。

まとめ

デッドプールとウルヴァリンは実は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」で出会っており、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの共演もここが初めてだったようです。

という実は昔ながらの因縁がある二人。これに関しては語り出すとキリがないので、この辺でにしておこうかと思うのですが、一番の見どころとなっているこの二人の共演以外にも本作ではロキで登場したTVAが関わってきていたりと語り尽くせないほどのサプライズ・サブストーリー・パロディがてんこ盛りです!

IMAX・4DX・Dolby・SCREEN Xなど、さまざまなフォーマットで公開されているので、1度と言わず2度も3度もいろんなフォーマットで楽しんで、存分に語り合っていただきたい。そんな映画になっています!


作品情報

あらすじ

普通のヒーローに飽きてない?戦う動機は超個人的、破天荒でなんでもアリの“クソ無責任ヒーロー”デッドプールに世界の命運は託された!?予測不可能なミッションのカギを握るのは…よりにもよって“あの爪野郎”。クソ真面目で“キレるとヤバい最恐アウトロー”ウルヴァリンに助けを求めるが…。

全く異なる個性の“混ぜるな危険”なR指定ヒーロー2人が暴れまわる!この夏イチバン過激なアクション・エンターテイメント♡

引用元:デッドプール&ウルヴァリン|映画|マーベル公式

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