【レビュー】キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
引用元:Marvel(公式X)

レビュー

新たなキャプテン・アメリカの物語

本作に登場するキャプテン・アメリカは「アベンジャーズ/エンドゲーム」で退場となったスティーブ・ロジャースではなく、キャプテン・アメリカのシンボルである盾を受け継ぎ、 Disney+ で配信中の「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でキャプテン・アメリカとなることを決心した元ファルコンのサム・ウィルソンが主人公となる物語です。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が Disney+ での独占配信ドラマとなっているため、映画は追っているけどドラマは見てない…!という方もいらっしゃると思いますが、本作をしっかり楽しむためにも「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の視聴を強くおすすめします。

一応、スティーブ・ロジャースから盾を受け継いで新しくキャプテン・アメリカになったんだなー程度の認識だけあれば大まかに問題はないと思います。

じゃあ実際に本作のサム・ウィルソンもとい新キャプテン・アメリカはどうなんだというと、やはりスティーブ・ロジャースの正義感マシマシのド直球ヒーローとは若干違って、ファルコン時代に培った空中戦を得意とたサム・ウィルソンらしさが強いキャプテン・アメリカとなっています。

スーツもワカンダ製で装備も強化されおり、スティーブ・ロジャースと違って超人血清のようなスーパーパワーを持たない点でいうと、どちらかと言えばアイアンマンのような技術と軍経験からなるフィジカルで戦うようなスタンスをとっています。

サイドキックとなる新ファルコンのホアキン・トレスはどことなくトム・ホランド演じるピーターパーカー(スパイダーマン)にも似ており、2人の相性は抜群そうです。

さらに優秀な相棒としてファルコン時代からサポートしていたレッドウィングも2機に増え、頼もしさが爆増しています!

ロス長官とレッドハルク

本作のPVを見た時に驚いた方も多くないと思いますが、「インディ・ジョーンズ」で有名なハリソン・フォードがレッドハルクに変貌するシーンです。

まずハリソン・フォードが出演するというだけでも驚きなのに、その役柄がロス長官であるというところに更に驚かされました。

ロス長官と言えば、日本では1番最初に公開されたMCU作品の「インクレディブル・ハルク」から登場していたキャラクターで、国に使える軍人として、時にはヴィランのように映し出されることもあれば、時には正義の味方としてヒーローをサポートする一面もあるような中立的なキャラクターです。

そんなロス長官を長年演じていたのが、ウィリアム・ハートだったのですが2022年に癌で他界しており、ハリソン・フォードが役を引き継いだということだそうです。

MCUでは大人の都合で俳優が変わった事例として、ブルース・バナー(ハルク)やローディ中佐(ウォーマシン)あたりが有名かなと思うのですが、死去を理由に交代というのは初めてなケースだと思うので、最初は同じように大人の理由で変わったものと思って見ていたのが調べてみてびっくりしました。と同時に、俳優の交代をせずにキャラクターごと居なくなってしまったチャドウィック・ボーズマンの急死はそれほどまでにインパクトの大きい出来事だったのだなと改めて痛感しました。

まとめ

MCUの映画は直近では「マーベルズ」と「デッドプール&ウルヴァリン」と続いていたためか、インフィニティ・サーガの中でも比較的初期の系譜を辿るキャプテン・アメリカシリーズと思うと、かなり久々にMCUの古き良きを見たような気分になりました。

MCUシリーズのコアなファンにとっては、このタイミングでこの仕掛けがくるのか!と思わせるところもあって、改めて最初の頃の作品も見直したくなるような、そんな作品に仕上がっていると思います!


作品情報

あらすじ

“正義の象徴”を受け継いだ〈新たなキャプテン・アメリカ〉の物語。

アメリカ大統領ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとする新キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンに、〈赤いハルク〉と化した大統領ロスが襲いかかる…!

だが、全ては“ある人物”によって仕組まれた陰謀だった——。

引用元:キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(大ヒット上映中)|映画|マーベル公式

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