引用元:映画『ビーキーパー』公式(公式X)
レビュー
「この人を怒らせると怖い」の最上位
ジェイソン・ステイサムといえば「エクスペンダブルズ」シリーズや「ワイルド・スピード」シリーズが有名で、他にも「MEG ザ・モンスター」や「オペレーション・フォーチュン」などヒット作でも話題になりました。
本作のジェイソン・ステイサムは、一見どこにでもいそうな養蜂家。普通の生活において接している分には何ら問題もないようなキャラクターなのですが、どの学校や会社にも1人はいるであろう普段は優しいのに「この人を怒らせると怖い」のような人を実際に怒らせてしまったというような物語。
もしもそのような人を怒らせてしまったとしても、現実ならよほどじゃなければ事件になるようなことにはならないと思うのですが、さすがジェイソン・ステイサムというべきか、キャッチコピーにもある「キレる。」って程度を遥かに超えるキレ方。
爽快感強めのバイオレンスアクション
「蜂の巣を突いたよう」とはよく言いますが、怒るのはわかるけどやりすぎじゃね?wってくらいに悪人をバッタバッタと倒していく様は素直に爽快。
アクションもキレッキレで、相手がどんな人物でもどんな装備でもどれだけ多勢に無勢でも、容赦無く目的を遂行します。
銃火器を使っての戦いはもちろん、ナイフやメリケンサックまで何でもアリ。PG-12という割には表現はおとなしめに感じたのですが、流血表現が苦手な方は注意が必要かなと思いました。
ハチャメチャに見えてメッセージ性が強い?
そもそもの発端が、ジェイソン・ステイサムがお世話になっていた老人がサイバー犯罪に巻き込まれた結果、大金を騙し取られてしまったことによる自殺。
サイバー犯罪は高齢者をターゲットにして、PC上に警告文を表示しオペレーターに電話させ、巧妙に銀行のパスワードを盗むというもの。
このような手口は現実世界でも発生し得るもので、ITリテラシーの低い高齢者が被害者になってしまうことも多いです。
もう一つメッセージ性が強いと感じしたのが「組織の腐敗」というテーマ。
本作の悪役は流石に規模がデカすぎではありますが、会社レベルでも視線を落としてみると、もちろん程度は違えど現実にも上層部が暴走した結果、組織が瓦解するなんていうのは意外とありふれているのではないかなと感じました。
まとめ
ジェイソン・ステイサムが好きならば絶対に見た方が良いと感じさせる作品。
すでに評判は良いようで、うまくいけば続編も作られるかも…?
今後のジェイソン・ステイサムの活躍に注目しましょう!
作品情報
あらすじ
アメリカの片田舎で静かな隠遁生活を送る養蜂家。
ある日、彼の恩人である善良な老婦人がフィッシング詐欺にかかり、
全財産をだまし取られた末に自ら命を絶ってしまう。詐欺組織への復讐を誓った養蜂家は、
かつて所属していた世界最強の秘密組織“ビーキーパー”の力を借り、
怒涛の勢いで事件の黒幕へと迫っていく。その先に立ちはだかるのは、
この国では絶対に誰も手が出せない最高権力の影。
それでも養蜂家は何も恐れず前進し、
社会の秩序を破壊する害虫どもを完膚なきまでに駆除し続ける。そしてついに、彼が辿り着いた最大の“悪の巣”とは――?
引用元:映画『ビーキーパー』オフィシャルサイト