【レビュー】六人の嘘つきな大学生

六人の嘘つきな大学生
引用元:映画『六人の嘘つきな大学生』【公式】大ヒット上映中!(公式X)

レビュー

新卒採用最終選考を舞台にした人狼ライクなミステリー

人狼はご存知でしょうか?

人狼とは、会話と推理を中心にしたパーティー・ボードゲームで、村の中に人狼と呼ばれる人喰いのモンスターが潜んでおり、昼は普通の人間として振る舞い、夜になると人間を食べてしまうという世界観の中で、人間側が持っている役職(占い師など)から得られる情報を持ち寄って人狼を追放するというゲームです。

Youtubeで流行ったのを皮切り、アプリ化や軽量版となるワンナイト人狼や、ゲームのシステムを踏襲した類似ゲームとして、Among Usなどの数多くのゲームが発表されています。

本作は、新卒採用最終選考を舞台にした人狼ライクなミステリーとなっており、全員採用を夢見て仲間意識を高めてきたところに、採用枠が1人となる旨の最終選考内容変更を受け、誰かが自身が採用されるために仕掛けられた封筒から始まる人狼ゲームというようなストーリーとなってます。

キーとなるのがその封筒で、「×××は人殺し」のような、他の誰かが不合格となるような暴露を書かれており、これまで築いてきた信頼やチームワークが一気に崩壊していきます。

ただ、人狼ゲームと違って、基本的には過去の暴露が書かれているもののため、当然本人は否定し、それを証明することは当時のメディア情報の切り抜きのみという状態のため、「その人を信じるのか信じないのか」というのが中心となっています。

後半は答え合わせパート

前半の採用試験から時が流れ、1人がスピラリンクスに採用された状態で答え合わせパートが始まります。

その答え合わせとは、採用試験の時に暴露されていた内容の裏付けと、誰かこのようなことを行なったのかというもの。

これが各登場人物のバックボーンを描いたもので、暴露された内容にもそれなりの理由があったというものが語られます。

その真実を知りクライマックスに向かうのですが、個人的にはまだ明かされなかった謎がいくつかあったように思っており、邪推ながらにも考察する余地も残してもらえたことにより、また一段と深みのあるストーリーになっているように感じました。

まとめ

キャストも話題の若手俳優が多く起用されており、ファンの方も安心して楽しむことができると思います。

人狼ライクなストーリーで展開していくストーリーで、ミステリーが苦手な方でも比較的取っ付きやすい仕上がりになっているかなと思います。

初心者向けな、わかりやすいストーリー・謎解きなので、気軽な気持ちで楽しんでもらえれたらと思います。


作品情報

あらすじ

誰もが憧れるエンタテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。
最終選考まで勝ち残った6人の就活生に課せられたのは“6人でチームを作り上げ、 1か月後のグループディスカッションに臨むこと”だった。
全員での内定獲得を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人だったが…急な課題の変更が通達される。
「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」
会議室という密室で、共に戦う仲間から1つの席を奪い合うライバルになった6人に 追い打ちをかけるかのように6通の怪しい封筒が発見される。その中の1通を開けると…

「×××は人殺し」

そして次々と暴かれていく、6人の嘘と罪。誰もが疑心暗鬼になる異様な空気の中、 1人の犯人と1人の合格者を出す形で最終選考は幕を閉じる。

悪夢の最終面接から8年が経ったある日、スピラリンクスに1通の手紙が届くことである事実が発覚する。

それは、<犯人の死>。

犯人が残したその手紙には、「犯人、×××さんへ。」という告発めいた書き出しに続き、あの日のすべてを覆す衝撃的な内容が記されていた。
残された5人は、真犯人の存在をあぶりだすため、再びあの密室に集結することに…

嘘に次ぐ嘘の果てに明らかになる、
あの日の「真実」とは――

引用元:映画『六人の嘘つきな大学生』(公式サイト)

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